So-net無料ブログ作成
検索選択

OPCAB vs CCAB - メタアナリシスによる検討 [抄読会]

Off-pump vs. on-pump coronary artery bypass surgery: an updated meta-analysis and meta-regression of randomized trials.


【目的】
 オフポンプ冠動脈バイパス術(OPCAB)と従来からの人工心肺を使用した冠動脈バイパス術(CCAB)を比較し,その利点について再評価を行う.

【方法】
 OPCABとCCABの30日後の臨床転帰または院内臨床転帰を報告した発表されている,または未発表の無作為化試験について,MEDLINE,EMBASE,Cochrane databaseから抽出した.転帰は,全死亡率,脳卒中,心筋梗塞とした.変量効果メタアナリシス・モデルを用いた総合治療効果の測定とメタ回帰分析を行い,試験とそれぞれの因子が,効果に与える影響についても検討を行った.

【結果】
 59件の試験,計8,961例の患者(平均年齢63.4歳,16% が女性)を対象とした.OPCABでは,術後脳卒中の発生率がCCABと比較して有意に少なかった[RR:0.70,95%CI:0.49 - 0.99].一方,死亡率(RR:0.90,95%CI:0.63 - 1.30)および心筋梗塞(RR:0.89,95%CI:0.69 - 1.13)に有意差を認めなかった.メタ回帰分析では,平均年齢,性差,グラフト本数かかわらず,OPCABの効果は同じであった.

【結論】
 OPCAB は脳卒中を有意に減らす可能性があるが,死亡率・周術期心筋梗塞の発症率には影響を与えない.

【解説】
 今回の検討からOPCAB は脳合併症のリスクが高い患者において有用性が高い一方,周術期死亡率は術式によらないという結果が得られた.今後,特に脳合併症の高リスク症例ではOPCABが選択されるものと思われる.一方,OPCABには特殊な技術が求められるため,高リスク症例のみ(年に数例)の執刀では技術維持が難しい.今後もOPCAB・CCABの術式の適応や,どちらが適切かを決めるのは困難であると思われる.

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。

×

この広告は1年以上新しい記事の更新がないブログに表示されております。